設立趣意

“阻害要因を取り払うには”

これらの阻害要因を取り払うにはどうすればよいのか。考えた末に辿り着いたのが、協会設立でした。では、協会で何をやるのか。それは当然、阻害要因を取り払うことです。

A.時間をつくれない

→ 貴重な休日ですが、やりたいことをやるために何かを手放す必要があるのかもしれません。しかし、なにかを犠牲にしてやることは長く続きません。それならば、ほかのことよりも仕事づくりのほうがたのしい、という状況をつくりましょう。具体的には「準備プログラム」の提供です。準備を体系化して効率を上げるだけでなく、ほかのレジャーよりも魅力あるプログラムを考えていきます。

B.未知のものには飛び込みづらい

→ こればかりは実際に飛び込んで、未知から既知に変えてもらわなければなりません。しかし、先に何があるのか見えない状況で飛び込むよりは、先に誰かが入っているところに飛び込んだり、一緒に飛び込んでくれる仲間がいたほうがいいでしょう。具体的には「サポートプログラム」の提供です。世の中には未知のことや人助けが大好物な人もいます。

C.諦めが早い

→ これは傍から見れば、簡単に諦めるな、の一言ですが、実際に一人でやっていると、もういいかな、という気分になってしまうことがあります。失敗に慣れることも必要ですが、何が悪いのか気づけないと改善のしようがありません。コーチのような人がいたほうがいいでしょう。具体的には「相談事業」と「振り返りプログラム」、「コーチ派遣」の提供です。偏り過ぎない冷静な分析と、温かい励ましができるようにがんばります。また、まだまだ力不足ですが、「コーホーコーホー支援」(広報の後方支援)が効果をもたらせるよう、力をつけていきたいです。

そして、矛盾しますが、諦めも大事です。新規性・話題性を売りにして、それを繰り返すというモデルもあります。時には思い切って、ほかのやりたいことで再チャレンジしたほうがいい場合もあるでしょう。その人の特性によって気が進まない方法もあるでしょうから、その人に合った方法でサポートしていきます。

ビジネスも磨けば磨くほど、やる度ごとにだんだんうまくなっていきます。

D.たのしさが持続しない

→ 僕も苦労をしているところですが、一人でやるよりは仲間がいたほうがたのしいでしょう。しかし、必要なときに友達の手が空いているとは限りません。そこで「仲間派遣」と「たのしみ方研究会」というのはどうでしょうか。たのしむ方法を一緒に考えていきましょう。

  ここまで阻害要因について書いてきましたが、これらは「やれる状況にあるけれど、やれない人」についてのことです。それ以前に「やれる状況になっていない人」がいます。それは、世間体だったり、家族の了解を得られなかったり、大きな借金を抱えて余裕がなかったりと様々です。仕事をしながら小さな起業を試すのが、無難なやり方ですが、ある程度の蓄えをしてから「3-bizで生計を立てる!」と腹をくくって臨んだほうが、事業は進みますし、3-bizの醍醐味は味わえると思います。 将来大きなお金がかかることを想定している人には、3-bizだけで生計を立てることをお勧めしません。いいこと、好きなことを仕事にするよりも、大切にしたいことがあるのなら、それを守るのも大事なことです。しかし、想定外のことは起こり得るもの。お金はいくらあっても不安は尽きないということを付け加えておきます。僕の場合は、そのときになったら考えるようにします。そのときのために、対応できる力をつけ、お金以外での備えや人間関係を築いていきたいと思います。 こういうことを言うと、「将来大きな病気になったらどうするんだ」とか「子どもが医学部に行きたいと言ったら行かせてやらないのか」など、大先輩から趣旨と異なるお叱りがあります。決して悪くない価値観だと思いますが、たとえ体にムチを打ちながら無理をして会社で働いたとしても、そのような事態に備える余裕を持てない人もいますし、将来の備えのためだけに一生を終えたくない、という価値観があることも認めていただきたいです。僕は大きな病気にならないように健康的な暮らしをしていきたいと思いますし、もし子どもがいて医学部に行きたいと言ったら・・・うーん、がんばって働くかもしれませんね。ビジネス全体をしっかりこなせる力がついた人は、企業でも重宝されるでしょうから、選ばなければ働き口はいくらでもあると思います。一人でもなんとかすると思いますが、できたら問題はひとりでなく、地域の人と一緒に考えていけるようになりたいです。 さあ、精神的な阻害要因も取り払い、やれる状況をしっかりつくって、前向きに3-bizにチャレンジしましょう。   次は、 ”個人戦から団体戦へ” です。